旅するランナー

アンモナイトの目覚めの旅するランナーのレビュー・感想・評価

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
3.8
【萌ゆる女の衝動】

「燃ゆる女の肖像」に萌えて、これ系の作品への個人的ハードルはかなり高くなっています。

ということで、
英仏海峡で向かい合う、2本の恋愛映画の衝突。
化石萌え、シアーシャ萌えの女性による抑えられない衝動。
ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの激しい濡れ場による衝撃。

そうなんです。
ふたりの絡み合い・撫で合い・舐め合いがスゴい。
ケイト・ウィンスレットの無表情な演技がスゴい。
シアーシャ・ローナンの無遠慮な演技がスゴい。
確かにスゴいんですけど、「燃ゆる女の肖像」のような突き抜けるのような凄みは感じません。

それと、ケイト・ウィンスレットが演じるメアリー・アニングは実在の古生物学者です。
イギリス南西部沿岸ドーセット州の町ライム・レジスで、約200年前に実際にイクチオサウルスの全身化石を発見しています。
そんなスゴい人を、このように描いて、子孫の方々には結構な衝撃ではなかったのか、ちょっと心配です。