素敵な映画だったな。
ゆったりした時間に見るのオススメ。忙しい合間とかだと面白さを味わえず挫折する可能性あり。
ど田舎で母と二人、化石を発掘して販売して寂しく生活しているケイト・ウィンスレット。そこに金持ちの化石学者の男とその妻のシアーシャ・ローナンがやってくる。
男は妻の鬱病に付き合い切れなくなってきていて、ケイト・ウィンスレットの善意に漬け込んで妻の世話を頼んでどっかに行ってしまう。
堅物の女と鬱病の女。最初の雰囲気は最悪で、これ今からどうやって仲良くなんの…って思うけど、脚本が上手かったなあ。すごく自然だった。
シアーシャ・ローナンの艶かしい体につい見とれてしまうケイト・ウィンスレットや、感謝の気持ちですごく素敵な笑顔を見せるようになるシアーシャ・ローナンとそれに釣られて徐々にケイト・ウィンスレットも笑顔になっていく流れが本当にリアルだった。
ベッドシーンも情熱的ながら非常に上品で、キスしてるところとか本当に愛し合っているように見えた。しかも無駄にベッドシーンに尺を割かないように気を付けてるのもまたこちらの感情移入を誘う。
でもそもそも旦那がいるわけで、どうなるのかなってのはずっと思いながら見てるんだけど、いやあそういう流れか…
しかもラストのワンショット…何て美しいんだ。
これはもしかしたら本質的には恋愛映画ではないのかもしれないとすら思った。
ケイト・ウィンスレットの、何十年にも及ぶ人生の悲哀が伝わってきて、独特の奥深い後味に包まれた。
本当に素晴らしい映画。
シアーシャ・ローナン、すごかった。