アンモナイトの目覚めのからんころんのネタバレレビュー・内容・結末

メアリーは、自分にないものを持ったタイプに惹かれるらしい。いや、お互いにどこかで通じ合うものがあるから好きになるんだろうけど、ベースに憧れがある気がする。愛というより、恋。
あくまでも、元恋人とシャーロットだけで推察してるけれども、メアリーはどちらにも心を開ききってない。愛まで達してない気がする。恋のジリジリ感しか見えなかった。

メアリーは自分の生き方に確信を持っているし、中年で肝も据わってるし、でも社交は苦手で本当に好きな人以外には心を開かない。ていうか、好きな人にもあまり開かない。
自己完結して生きていけるタイプ。
自分の世界を大切にすることで安定する人。

シャーロットの存在で、若干それが揺らいだのだけど……

でも彼女は若すぎて無邪気すぎて、メアリーからしたら、可愛いだろうけど物足りなくないか？と思ったら、終盤やっぱりねえ。

ラストには希望を感じさせるものの、メアリーのクセが強すぎて、シャーロットが太刀打ちできるのか、ちょっとわからない。

一時的にくっついたとしても、10年後にひとりで海岸でアンモナイト拾ってるメアリーの姿が目に浮かぶ。