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Summer of 85のK800のレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.7
「いつも一緒にいたかった。あの362万8800秒を。」

Filmarks様のオンライン試写会にて鑑賞。
フランソワ・オゾン監督の作品は本作が初めてだった。
エイダン・チェンバースの「おれの墓で踊れ」という小説の映画化。
物語の結論から始まりその過程を描くという構成。
冒頭の主人公のセリフからのオープニングがかっこよかった。
80年代のファッション・音楽がおしゃれで、映像もザラザラとしたフィルターがかかっていて細部までこだわっている印象。
トレーラーやフライヤーを見た印象では少年たちの同性愛の話かなという印象を受けたが、鑑賞してみると同性愛がテーマというわけではなく、もっと難しい人間関係の部分を描いているように感じた。よくある同性愛を変に美化・特別視している作品ではなかったのが好印象。
本作のストーリーはストレートにも通用するかもしれない。
いくつもの印象的なセリフが、思春期特有の繊細な部分をうまく表現していた。
エンディングの歌詞が本作とリンクしているようで印象的だった。

一足先に本作を鑑賞する機会を与えていただいたFilmarks様、ありがとうございました。
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