大好きです。最高です。
結局は初恋を描いた映画が、
この世で1番美しいと思う。
2人の少年の出会いから別れまでの6週間。
秒数にして362万8800秒という、
あまりにも刹那的な時間のラブストーリー。
全編16mmフィルムで撮影された映像は、
80年代感を感じられるとともに、
彼らの思い出を写し出している様にも見える。
ここがよく分からなかったとか、
展開が読めちゃうとか、
彼らのセクシャルの詳細とか、
そんなこと考えるのは不粋。
細かく説明して、
いかにも物語らしい構成にして、
全てを明確にしてしまったら、
一気に冷めてしまうもの...。
本作はアレックス視点の日記から描かれているので、
きっとアレックスにとって都合の良い内容も、
たくさん含まれているのでしょう。
そんな身勝手さを想像してしまう余韻が残るのも心地いい。
若さ故の愚かさや過ちもたくさんあって、
綺麗な思い出だけではないところとか、
ラストに近づくにつれて、
アレックスの記憶が曖昧になっていくところとかも、
初恋ならではという感じで良かった。