チーズマン

アナザーラウンドのチーズマンのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
4.0
お酒を飲まない人には全く勧めませんが、人の人生に正解も不正解もないように、非常にダメ〜なタイプの酒飲みの男どもの話ではあるんだけれど、でも決してなにか一言正論を言って片付けられないような余韻が残る映画でした。
そのへんの機微の全てをマッツ・ミケルセンが文字通りに体現していました。

もちろん酔っ払って他人に迷惑をかけるのは絶対にダメですが、紀元前4000年前から人類は常に酒とともに歩んできたなんていいますが、そもそも人はなんでわざわざ酔いたいんだろうなんで自分は酔いたいんだろうか、なんてことを考えるような作品でしたね。
当たり前ですが、ほんと人それぞれなんですよね。

だだ、最終的に“酒に酔った状態の人”というのが客観的に見てだいたい似たり寄ったりになってしまうので、世間の印象がひとまとめに括られやすいのは無理もないですが。笑

トマス・ヴィンターベア監督の作品は多分これが初めてですが、最初と最後の切れ味のセンスが良かったですね。
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