「人間は、いつだって、いっそう大きな危険を畏れるときに、小さな危険の中へ入ってゆく勇気を手にするものなのだ。」
S.キェルケゴール『死に至る病』
(鈴木祐丞訳、講談社学術文庫、2017年、22頁)
【撮影】8
【演出】8
【脚本】8
【音楽】9
【思想】8
普段ほとんどお酒を飲まない人間ですが
この映画を観たあと
さっそくワインを飲みに行きました
ホワイトボードを背にして
自分が読んだ本(歴史や政治など)を解説する
テレビには出ないお笑い芸人(コンビ)の某ユーチューブ
あのテンションは
てっきりお酒を飲んでいるからだと
ずっと思っていました
彼の授業は人気らしいのですが
自分にとっては
脱線が多くて話か進まず
適当な芝居も入って気が散り
とてもストレスのたまる授業です
この映画では
主人公たち4人の高校教師が
少しお酒を飲むことで
工夫のこらした
ユーモアのある
子どもたちを勇気づける
素晴らしい授業をし始めます
確かにお酒を飲むと
楽しくなり
声もよく出て
明るくポジティブになりますね
授業運営があそこまで劇的に変わるのなら
みんなお酒を飲んで授業してもよいかも
しかしそれも適量で(血中アルコール濃度0.05%)
飲みすぎるとさすがに問題を起こします
本作品の主人公たちも
最終的にはお酒にのまれます
映画に映るデンマークの空と海が美しいです
海鮮が豊富で
白夜もあり
チボリ公園もあり
アンデルセンが愛した港町オーデンセ
そしてコペンハーゲン
大好きな国です
映画最後
マッツ・ミケルセンのダンス
本作品のテーマは
お酒ではなくダンスなのではと
そう思わせる
それほど気持ち良さそうなダンスです
本年(2021年)末には
みんなでお酒を飲んでワイワイできるのでしょうか
普段お酒を飲まない人にこそ
本作品をオススメします