原題『DRUK』
"drunk"と"drug"を掛け合わせた造語なのかと思ったら、デンマーク語でまんま「暴飲」だった。
この作品観るには、きちんとこちらも血中アルコール濃度を維持しないと駄目だろうと、ワイン片手に鑑賞。
マッツ様の沈みゆく壮年描写からの、アルコール実験、仲間たちとの青春みたいなキャッキャウフフ、ある程度予想もできる悲劇、からのラストのダンスシーン。
マッツ好きには堪らん出来なのと、そこかしこに映される照明や家具も北欧インテリア好きには堪らんのでは。
アルコールをテーマにしているように見えて、満たされない人生とそのカンフル剤としての何か、その何かの功罪、人生の幸せとは何なのか。
軽さと深さと、素晴らしい余韻。
「人生に祝杯を」
この作品の本質を謳った素晴らしいコピー。『アナザーラウンド』という邦題も、珍しくよく出来てる(他作品も常にこのくらいのレベルと感度なら良いのにな)
あ、おかわりください。