tamashii

アナザーラウンドのtamashiiのネタバレレビュー・内容・結末

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラジオのちょっとしたきっかけでマッツ・ミケルセンの名前を聞き、そういえばこの映画に出てたなーと思い出して、ちょうどアマプラで配信してることもわかり、家で飲みながら見始めた。いやあ人間讃歌。

お気に入りのアルコールを用意して家飲みしながらの鑑賞がお勧め。謎理論により劇中でみんな飲み始めるが、鑑賞する我々は冒頭から飲み始めてちょうどアルコールが回ってくる頃なので、極めて自然な展開に思えるはず(迫真)。その後、映画の展開的に段々不穏になって、こっちがアルコール飲み辛くなりちょっと手が止まって醒めてきた頃に、ちょうどショッキングな展開がきたりする。アルコールが抜けつつある時の不安感と相まって、うわーやらかした感が大変リアル。だけどその後、めでたいシーンがあって飲みたくなり、また血中濃度上がってきた頃に、ラストシーンがやってくる。体の奥底から何かが湧き上がる感覚はさながら北欧版ナートゥとでもいいましょうか、最高の映画体験というか飲酒体験でした。

めっちゃお馬鹿映画っぽいし、そういう楽しみ方もできるんだけど、よく考えると社会派なところもある。教師という、基本的に真面目なのだが大して恵まれていない苦労人の男たちだからこそ、この飲酒のストーリーは香り立つ。なんだか味わい深い大好きな映画。
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