特売小説

名も無き世界のエンドロールの特売小説のレビュー・感想・評価

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受け手を物語世界に引き込む役割を担った最初にぶっ放される嘘、これに全く以て真実味がないものですからして以後、ずっと違和感を覚えたまんま映画と面するしかない訳ですよ。

するってえともう蛍光マーカーで色付けされた状態の伏線がギャグの前振りに、狙い澄ました巧い事やったふうの演出が得意気な皮算用に、見えてしまう訳ですよ。

辛いっすよね。

昨日のテレビで紹介されてた生活の知恵を自分が発見したみたいに話す同僚に愛想笑いで応えるくらい、辛いっすよね。

唯一。

直ぐの証明は難しくにわかに信じるにも突拍子もない談話に対し、懐疑心を抱かず鵜呑みにする馬鹿、として大衆を描いている点だけは真実味があって素晴らしいと思いましたよ、と。
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