しろくま

名も無き世界のエンドロールのしろくまのレビュー・感想・評価

3.4
2022.10.17/228/図書館DVD
〝意味があるから信号があるの〟〝押しボタンを押さないと押しボタンの立場がないんだろ。分かっているよ〟〝そう、だって困るじゃん。死んじゃったら。でしょ?〟

なぜか横断歩道での会話が多くて、恋バナをしたり、寒いダジャレを言ったり。犬が車に轢かれて可哀そうなシーンでは、〝押しボタン押せばよかったのに、そしたら死ななかったのに〟って言ってたけど、実は押しボタンの過信はかなり危ない。交通量の多い場合は、押しボタンを押さないと渡れないが、本作のような交通量のほとんどない道路では、たとえ信号が変わっても、車が来ていないか車が止まるのを確認しないと、減速しないバカな奴もいるので渡るのは危険。

3人の青春白書だったのに、いつのまにか表舞台でのし上がるマコト(新田真剣祐)と裏社会でサポートするキダ(岩田剛典)の話になって、ヨッチ(山田杏奈)はどうなったかというと…。先が読める展開ではあったが〝ラスト20分の真実〟に心奪われてしまった。キャッチコピーのように〝この世の終わり〟って感じではなかったけど、クリスマスの惨劇だね。
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