さすがロシア映画、無駄にわかりづらい。
ざっくりとあらすじを述べると、スパイ養成施設で育てられ、現在は各国に散らばっているエージェント達を動かすためのパスワード、そのパスワードさえあれば、エージェント達に世界規模のテロ活動をさせることができる。何者かがその計画を立てていることを、死んだはずの父親からのメッセージで知った元スパイの主人公が、かつての仲間とともに巨悪の陰謀に立ち向かう……といった感じ。
あらかじめ、これくらいの大まかな内容を予習したうえで観たほうが、なんとか話についていける。何しろ置いてけぼり気味にストーリーは進むので、誰が何をしたいのかがいまいち掴みづらいし、そこに恋愛だの親子愛だのが詰め込まれて、どこに焦点を置いているのかわからないごった煮状態なのだ。
題材はいいだけに、もっとシンプルにすればかなり面白くなりそうなのに、あえてそうしないのがロシア流なのか。
そして、綺麗に完結させずに終わらせるのもロシア流なのか。