どうみてもオオカミじゃないか

人数の町のどうみてもオオカミじゃないかのネタバレレビュー・内容・結末

人数の町(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は面白かったなー
独特の世界観とか頭空っぽの人間ばかりで、観てるだけでワクワクした!

だけど、お姉さんが妹を探しにきた辺りから雲行きが怪しくなったな…
創作物の中で偽善者って嫌われがちだけど、お姉さんがまさにそれだった。
妹がDV受けてた時に助けずに、妹が平穏を手に入れてから助けにきたってそら妹怒るわ!
妹はあの町のことを受け入れてた訳だし。
おまけに妹が頑固だったから、さっさと切り捨てて妹の子供勝手にさらっていくし。
他の子供助けんのかと思ったら、そこはさっさと諭されて諦めるし。
戸籍の問題妹に突きつけられた時になんとかなるだもんな…。
お姉さんは基本何事にもおいても自分のものさしで測りすぎなんだよ。

次に後半の主人公の行動原理がお姉さんを愛してしまったからなんだけど、前半とキャラ変しすぎじゃないw
最初ののほほん倫也くんを返してくれ!
そして借金まみれで首が回らなくなった社会のはみ出し者とは思えない行動力!
もう二重人格とまで思ったわ(中村倫也作品でいうと水曜日が消えたは面白かったです)
戸籍はない、金もない、だけど理想論はある!
理想論者と偽善者のWパンチに終盤はイライラしっぱなしでした。

あと、お姉さんのお腹の子供は誰の子?
主人公とはキスしかしてないよね…その前に主人公とお姉さんが出会ってから何ヶ月もたってないでしょ…だから主人公の子供じゃないんじゃないの!
でも主人公は俺の子だ!的なこと言ってたよな…
この作品時間経過がよくわからん。

そして、最後のオチよなー
ここもよくわからん。
主人公がチューターになることで家族と一緒にあの町に戻って暮らすことが許されたってオチか…
はたまた、主人公は最初からチューターだったか?
でも後者のオチは伏線がどこだったかも、チューターがどういう動機でデュードになってたのかもわからんから、流石に無理があるんじゃないかな…
意味深に写されてた音のでる機械の制御装置、あれは奪ったやつを充電してたもんな…前者のオチだったらチューターになった時点で音のでる機械は外されるか無力化されてるだろうし、やっぱり後者のオチなんかなー
ってことはあの意味深なカットは、お姉さんにはチューターである事を隠してるけど、つい仕事にいく時に制御装置忘れちゃった的な?
てか身分証明なしにどうやって仕事みつけた?

この作品は考察が捗るというよりピースが抜け落ちてるように感じました。