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人数の町のpapicoのネタバレレビュー・内容・結末

人数の町(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

クローン・シティやアイランドを思い出した。
設定も面白いし好きだ。
荒木伸二監督・脚本の初長編映画だという。一言でいうと惜しい。
惜しむらくは脚本である。穴だらけのご都合主義がここにも。

映像にすると時間がかかってしまうから端折ったのか、いろいろシチュエーションが足りない。
行間は想像でうめられても無理な設定が多い。
無差別テロの被害者のサクラ?というのも映像が残る現在では無理ありまくり。警察が全力で捜査しちゃう案件でしょう。
警察に追われそうな事件を入れちゃダメ。破綻しないのがおかしく感じるし。

紅子への惚れぐあいも唐突感が否めない。面倒くさそうな彼女になぜ惚れる?妹君が言ってたように趣味悪いのね(笑)
逃げる途中で紅子の妊娠発覚。いつの間にいたしてたんだ。えっ誰の子?と一瞬思ってしまった。
だってそんなに長い事逃げられないよね。車に装置の充電器まで付いてないだろうし、などと突っ込みたくなるシーン多数。

ラストシーンの充電されている装置二つ。中村君は忘れて?車で出勤する。紅子が何かに気づいたような。監督、これで何を表現しているのだ。

チューター(黄色のつなぎ)になっている中村君。結局チューターも人数の町に繋がれているのか?その上の管理者も匂わせて欲しかった!

しかし装置からは20m位?離れると頭で鳴り始めるのだぞ。忘れるなんて!出勤場所がそんなに近いのか…おかし過ぎて、見終わった後に考えてさせられると言うよりは突っ込まさせられる^ ^
中村君の役名が思い出せない。名前を全然呼ばれないからね。

散々突っ込みましたが、結構好きなんですよ。
初監督作品だし、将来に期待したい。

蛇足
プールシーンがある。中村君、それはギャラン…
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