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スパイの妻のrhumのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
4.5
監督印の「わからぬ他者」に関するサスペンスには違いないけど、なんかメロドラマにも見えてくる不思議▶︎衣装やセット。色合いの美しさが本当に只事じゃない▶︎役者陣良すぎた。高橋一生の服の着こなし、蒼井優の発声、東出君の無駄の無い動き▶︎物語の展開上、最重要アイテムとなるフィルム。虚実を巡る映像メディアの両面性。その見せ方がニクい▶︎とにかく贅沢な映画体験。お見事!


余談。
観に行った回、上映開始から5分ほど遅れて入ってきたおっちゃんが懐中電灯を照らしながら自分の席を探しスクリーン前を10分くらいウロウロしてた。懐中電灯を客席側にも向けるので映画序盤は顔を照らされたりしてちょっと眩しかったが、ちょうど劇中で映写機を触るシーンと重なってたので結果的には妙なVR感を味わった。稀有な体験だった(なお、そのおっちゃんは作品を最後まで観ることなく途中退出したもよう)。
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