Melko

スネーキーモンキー/蛇拳のMelkoのレビュー・感想・評価

スネーキーモンキー/蛇拳(1976年製作の映画)
3.5
「ちょっとやられたからって、モノ使うのかよ!」

ジャッキーの「拳」シリーズ、こちらはお初!

孤児のチェンフーは、カンフー道場の下働きで、道場の手合わせではやられ役を強要されている。心優しい彼は、食べさせてもらってる恩から断らず渋々受けていたが、悶々とする日々。
そんな中、たまたま助けた老人がカンフー蛇型拳の使い手だったことで、チェンフーは蛇形派VS鷹爪派の死闘に巻き込まれることに…

命懸けのカンフーを繰り広げているが、200%コメディ仕様。力を持て余す不遇の主人公チェンフーが、カンフーの達人に出会ったことで、辛い修行を乗り越え才能を開花させていく!

なんでも、「仇討ちもの」で暗いストーリーが主流だったカンフー映画を、明るく陽気でドタバタな感じに仕上げた本作が、カンフー映画の流れを変えたのだとか。この作品のヒットでジャッキーは名を挙げたそうな。
それも納得な、カラッとしたストーリー展開に終始ボケまくりのジャッキーのキャラ。

そしてやはりカンフー映画の名に恥じない満載のアクションシーン
まだジャッキーが小物アクションをする前?なのか、正統派な素手足アクションがメインばかりで新鮮。
やられ役で殴られてばかりだったチェンフーが、遂にキレてバチバチに相手をボコるのも良いが、なんと言ってもラスト 師匠→弟子へバトンタッチした15分の死闘が見もの。
しかも、蛇型+独学で身につけた猫型 のハイブリッド拳を編み出したチェンフー。

ジャッキーが持ってた棒を、牧師がバッサバッサ切ってたけど、あれはまさかモノホンの剣…?あの近距離で…?とか、
ジャッキーの頭に敵の蹴りがクリーンヒット!とか
NOコンプライアンスなマジファイト
打撃音は後から付けてるとはいえ、役者の動きは本物。

ラストの「終劇」までアッサリ塩味な味付け
カンフー映画はこうでなくちゃ!
怒りと恨みを募らせ爆発させるブルースリーからの、やはり新たな方向性の提示だったのだろう

これを踏まえて酔拳も見たくなったな〜
あっちは一度見たことあるのだけど、ダバダバ飲酒シーンがなんか不快で…
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