mito

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのmitoのレビュー・感想・評価

4.1
2023年71本目。
一世を風靡したスパイダーバースの続編。

マイルスと共にマルチバースを巡る戦いに参加したグウェン。自身の住む世界で苦境に立たされた時、再びマルチバースの世界の扉が開かれる。

初っ端、グウェンのエピソードから始まるってのが、製作陣はよく分かってらっしゃる(笑)
アニメーションの余りにもなレベルの高さは当然だが、グウェンのキャラデザやスパイダーグウェンの造形が抜きん出ている。

更に「スパイダーマンは大事な人を失う」という定めに対して、マイルスの叔父という存在以上に恋人であり、本来主人公であるピーターを失ったグウェンが話の核を担うのは、かなり納得がいく。

マルチバースについては、ソサエティ存在により、予想以上の数のスパイダーマンが登場したため個々の新キャラスパイディーへのフォーカスは弱くなっている印象。
(個人的にミゲラが余り好きになれなかったってのもあるかも)
まあ、逆にキワモノ系のスパイダーマンが多く登場してカオス感は増したが。
動物とか、恐竜とか…そこまで行くと最早、クモとか男とかそういった概念を飛び越している。
そんな中、素直に反体制的パンクなブリティッシュスパイダーマンが登場したりと振り幅が広過ぎる(笑)

まあ、気になったのはそのくらい。

マイルスがマルチバースにとっての異端者として敵対し、かつての仲間達はどちらに付くのか…、結論が出ない半ばで終了。

分作なのがマジで恨めしい(笑)
分作故にまだ、確定的な評価は出来ないが、このまま行くとまたもや素晴らしい名作となる予感がひしひしと感じられた。
mito

mito