猫そぎチャンスペロッテ

マイ・バッハ 不屈のピアニストの猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

3.9
2017年ブラジル
監督/ マウロ・リマ
出演/ アレシャンドリ・ネロ(マルティンス)/ ダヴィ・カンポロンポ(少年時代マルティンス)/ ホドリゴ・パンドルフォ(青年時代マルティンス)

《ジョアン・カルロス・マルティンス》は、ブラジル・サンパウロ生まれのクラシック音楽ピアニスト兼指揮者(1940年~)、

彼はバッハ作品の天才ピアニストとして知られ、21歳の時にカーネギー・ホールでデビューを飾ったが、その人生は苦難の連続だった、、

子供の時から身体は弱かったが、18歳の時、局所性ジストニアに罹り、筋肉が意図に反する“イップス”の症状に悩まされ、さらに25歳の時には、サッカーの練習中に怪我をし、右腕3本の指が自由に動かなくなってしまった、
彼は、不屈の精神でリハビリを開始し、指のギブスをつけて練習を懸命に続けて、1978年38歳で再デビューを果たした、
その後も後遺症に悩まされたが演奏活動を続けていたが、1995年55歳、今度は暴漢に襲われ、その時の怪我で脳に損傷が出来てしまい、またしても右手に麻痺が残ってしまう、

マルティンスにとってピアノを奪われる事は命を奪われる事に等しい、自由が効かない右手ではなく、左手でピアノを弾こうとするマルティンス
《左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調》

しかし、その左手すらも自由が効かなくなっていく、
全てを諦めそうになったマルティンスに、妻カルメン(弁護士・よき理解者)がピアノはダメかもしれないけれど、音楽家であることを諦める必要はない‼️と、、
妻の助言により💗、彼は諦めずに『指揮者』の道を選びます❗

そして指揮者として音楽ホールの舞台に立ち、ピアニストの時のように舞台を成功させていきます、
マルティンスは、指揮者として喝采の拍手を浴びた後、ピアノの前に立つと、《自由に動く手、指のみを使って》演奏を始めた💧♥️、(楽譜に忠実よりもスピリットを優先して)
指の障害は、完全には克服できなかったが、マルティンスは真の音楽である『静寂(休止符)』に形をあたえる演奏をしていた😂‼️(シランケド❗ソウキコエタンダ)

何もない空間に花瓶が形を与えるように、音楽は静寂に形をあたえる‼️大切なのは音符♪じゃない❗

何度も挫折を味わっては立ち上がる、マルティンスはピアニストも諦めていなかった💕
(スゴクヨカッタ⤴️⤴️カンドウシタ💗)