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エノーラ・ホームズの事件簿のDYDのレビュー・感想・評価

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ミリー・ボビー・ブラウン(「セレブもハマるドラマ」という謎のキャッチコピーで通っている「ストレンジャー・シングス」でイレブン役を演じた子)が制作&主演をつとめたNetFlix Original映画。

この映画の主題は
The future up to you!ー未来は自分次第ー

一つは自分の道、もう一つは誰かが決めた道。どちらを選びますか?というメッセージ。

考える道、思考停止の道、と言い換えてもいい。

主人公エノーラは一貫して自分の道を選び続ける。

これは、ホームズ家の性(遺伝的特性)でもあるが、何より母親の存在が彼女の人格・思想を形成している。

選択を迫られる状況に積極的に身を置き、そこから逃げない彼女の姿が本編の魅力の一つ。

しかし逆の価値観としてじっと耐え忍ぶことが肝要である、という教えもある。

耐え難い環境や、理不尽な状況であっても、その場に留まり諦めずに夢を持ち続ける、そんな姿に胸を打たれる人も多いのではないだろうか。

シンデレラがその典型として刷り込まれてる気もする(※映画シンデレラの感想を参照)

エノーラは思考と行動によって未来を変えていく。シンデレラは、思考を停止させ行動を起こさず天命に身を任せた。

思考を止めて"誰か"に生き方を委ねるシンデレラになるか、自ら生き方を選択するエノーラになるか、その人の自由である。

自由意思だけで人生を変えることはできないが、環境、運、遺伝、行動が絡み合って選択肢が目の前に現れる。AかBか。前者は現状維持、後者は変化。

刺繍もろくにできないエノーラは、当時の時代背景としては恥ずべき存在だったが、世界を見て、そして自分自身を見つめて、探偵になる道を選ぶ。

The future up to you!ー未来は自分次第ー
私の好きな言葉です。
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