リプリー

ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦のリプリーのレビュー・感想・評価

3.8
ヨルゲンレス監督に自身の短編「完璧な人間」をラース・フォン・トリアー監督があれこれ条件を付けてセルフリメイクさせる様子を追った風変わりのドキュメンタリー。
なのでお話としては、ラース・フォン・トリアーとヨルゲンレスの会話(条件提示)→ヨルゲンレス監督のメイキング→作品鑑賞→ラース・フォン・トリアーの批評→条件の再提示
の繰り返しなのだが、これがなかなかおもしろかった。

ラース・フォン・トリアーの提示する条件がやれ12フレームで撮れだの、悲惨な場所で撮れ(でもそこは映すな!)だの、主演は監督本人で……だのとにかくめちゃめちゃ。

話は反れるが広告業界に入りたての頃、何度も何度も上司にダメ出しからの書き直しをさせられたことを思い出した。
 
閑話休題。
あげく出来上がったものにはしっかり文句をつけたり、挙げ句オリジナルがベストですよ、なんて言ってしまう。
そんな中でヨルゲンレス監督はしっかりこなしていて個人的には3回目の挑戦が好きかな。
そして、最後の挑戦…。あれだけしといて、ちょっとデレたかと思いきや…で、あのナレーションをとった後のヨルゲンレス監督のリアクションが知りたいところ。