でも、同年製作の短編映画『Going South』で、ホモフォビアからの暴力ネタが当事者間に置き換えられているから、そっちと合わせて見るといろいろわかってくると言うか……例えば、エンディング曲の歌詞の意味合いが本作と同じなんだけど、悲しい結末の『Going〜』に対して、本作はまだ希望を見出せるラスト(=テヒの行動次第)に思える。 (さらに同年製作の『Suddenly Last Summer』も含めて、いずれも「二人の男があっち行ったりこっち行ったりしながら愛憎劇を繰り広げる=物理的な移動と心の揺れ動きがリンクした作りになっている」という共通点もあり)