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ねじの回転のmichikoのレビュー・感想・評価

ねじの回転(2009年製作の映画)
1.5
1898年発表のヘンリー・ジェイムズの中編小説。映画、オペラ、バレエ等多数の作品化がされているが本作はBBC制作のテレビ映画版。

1920年代、美しい屋敷に住み込みで働くこととなった家庭教師。子供との信頼関係を築く中、幽霊を目撃し始める。そして次第に子供達の言動に異様さが見られるようになり…。

1961年の白黒映画版は”非常に怖い!“と言われているそうだが、本作は全く怖くは無い。静かなシーンも多く眠くなることも多々…。ただ子供2人の顔面偏差値が非常に高く、滲み出る怪しさが実に美しい。

精神病院に入院させられている家政婦の証言、その証言を聞く精神科医の目線、と何重にも語り手のフィルターがかかった本作。真実はどこにあるのか、それは視聴者のフィルターで再び、ねじを回すようにねじれてしまうのか。
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