面白かったですよ。
ヒガシパートで2回泣きました。。
まさか泣かされるとは。。
元のイタリア版の『おとなの事情(原題『完璧な他人』)』も観てましたし大好きです。
18ヶ国でリメイクされてきただけあって
話が整理されてますし
「日本らしさ」を強めてるのもわかります。
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イタリア版だとやっぱ知らない俳優さんが7人出てくるし
名前もペッペとかロッコとかレレとかなので、、、
誰が誰の何色の何なのか覚えるので大変。。
その点、
日本版は馴染みのある俳優さんばかりなのでそこにエネルギー使う必要はない。
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ワンシチュエーションのセリフ劇。
テレビドラマで活躍してきた俳優さんによるセリフ演技がほんとに上手い。自然。しかも面白い。
映画俳優さんって意外とセリフになると棒だったりしますけど、、、
常盤貴子、田口浩正、益岡徹、ヒガシあたりは本当に上手い。
不自然なシチュエーションなんだから不思議なセリフも多いはずなのに。
とくに常盤貴子が面白い。。。。
ちょっとふざけてますよね、あの人。。
映画の中でめちゃくちゃ自由に動いてくれてる。
田口浩正もそう。
こういう自由なキャラがいてくれると映画は嬉しい楽しい。
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鈴木保奈美もセリフは上手いんだけど
目の表情がね。。
夫である益岡徹との対決の時、もっと目に表情を出してくれると良かったんだけど。。
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これはネタバレなので詳しく書けませんが
ヒガシパートを中盤で持ってきたのは正解でしたね。
たしかイタリア版では彼のパートは最後の方だったはず。
かなり早い段階でヒガシの秘密が示唆されるので
ヒガシの心模様を丁寧に描けるので大正解。
しかもその時の田口浩正のセリフもとても良くて、泣いちゃったよ。。
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イタリア版のラストは、かなりホラーなのです。。
『完璧な他人』ですからね。。
めっちゃ怖いのです。
日本版は確かに「日本らしい」。
日本らしい、と言えば
しつこいほどに情感豊かな音楽と
親切すぎるキャラ紹介文と
三谷幸喜的なラストの鈍重さと
くどい「伏線回収しました!」アピール
が日本らしい。。。
イタリア版のソリッドさと比較すると
日本版が受け付けられない人多いと思います。。
もうほんとにくどいから。。
ただ、
情感に訴えさえすれば
それがいくらくどかろうと嘘臭かろうと
観客(一般市民)の感情をコントロールできる
と思ってること自体、とても日本らしい。。。
なので、
日本版は日本らしさを強調しようと思って作ったのであれば、大成功!
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とは言え流石にどうかと思う点はコメント欄に。