熊

もう終わりにしよう。の熊のネタバレレビュー・内容・結末

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

すごいなあおもしろかったなあ
まだこんな映画作れるんだな

主人公ルーシーからはじまったけど、家に着いた時からルーシーの話なのかジェイクの話なのか分からなくなって最後はジェイクで終わった、、
理想と現実、若さと老い、美しさと醜さの対比が全編において一貫しているかな

あの用務員が老後のジェイクなのかなと何となく思ったけど、考察を読んだら違った
それでラストシーンが安っぽい老けメイクで終わるのかと納得
妄想をこうやって映像化するって賢いなと思った
用務員が見ていた映画とかの記憶がそのまま反映されていく手法がうまいし
観客もちゃんとついていけるのは彼の脳内補正に私たちも瞬時に納得して映画内ではストーリーに適応し続けるからかなと思った、ただ妙な違和感も残りそれが味になるのがめちゃいい
何かが変だと思わせる不気味な演出がめちゃくちゃ好き

エターナルサンシャインは卒業制作を作る時に記憶と夢と現実をどう組み合わせるかの研究ですごくお世話になったけど
この映画はエターナルサンシャインの不気味な部分を増幅させてエンターテイメントよりアートに寄ったものになっている気がする
詩の話を何度かしていて、映画が持つ詩特有のわかるようでわからない、わからないようでわかる感覚を増幅させていた
この人の映画は不気味で夢みたいで好きなところをピンポイントでついてくる
熊