くりぼーる

樹海村のくりぼーるのネタバレレビュー・内容・結末

樹海村(2021年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

富士の樹海とコトリバコの2つを取り入れた結果、両方とも使いこなせず意味不明なものとなってます。村要素がないのでタイトル詐欺でもあります。
・ストーリー
この映画は2つの軸で話が進みます。
1.家で見つかったコトリバコに関わった人間が死ぬ
2.富士の樹海に入った人間が死ぬ
このせいでシーン切り替えが多い上に、夢オチで切り替わったり、切り替えが不要な場面が多かったりで、人物の行動や時系列の把握がしづらいです。
また、軸が2つあるせいか序盤がグダグダで、主要人物が死ぬのが中盤あたりなので、展開が進むのが遅く平坦な展開になっています。
コトリバコと樹海の関連性にしても、「昔に差別を受けた人間が樹海に埋められた呪いがコトリバコになった」くらいの雑な関係性で、コトリバコにする必要がないです。
主人公を放火犯にしてみたり、唐突に親子・姉妹愛の要素を入れてみたりする必要があったのかも謎でした。
・演出
コトリバコの死体は必ず指が切断されていたり、飛び降り自殺者に直撃して頭が凹んでたり、ホラーというより人体欠損描写が多いです。
演出はコトリバコの中身の指を撒くとサイバイマンが生えてくる等、怖いどころか笑いそうになりました。
コトリバコの死因が統一されてないのが気になりました。
・登場人物
誰が誰か分からないくらい印象が薄いです。
なので、人物の生死に対して何も感じないというホラーでは致命的な事が起こっています。

グロいだけ・ストーリーは謎・キャラに魅力なし・コトリバコと樹海のどちらも中途半端、といった具合です。妹が前半で死んだネットの友達と樹海に行って、帰ってこないのを助けに行くって話でも良かったのでは。
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