このレビューはネタバレを含みます
例えば吸血鬼になるとするならば苦しみが多そうだと考える。しかしウルフウォーカーはなかなか素敵な生き方じゃなかろうか。
誰の愛する者も失われずこんなラストが待っていてほしいと思う、幸せな結末だった。
とはいえ護国卿も考え方も決してわからなくはないのだ。彼が母狼をむやみに殺そうとしていなかった言葉そう思わせるのかもしれないけれど。彼はこの地を詳しく識らず、そして多くの人は自分の見たものしか信じない…。
3作に共通する作画だけでなく音楽や声優陣の心地良さ。この人の作品は眼だけでなく耳にもヒーリング効果がある。
個人的に一番好きなのは2作目のセルキーの話だけれどあちらはシンプルさが良くてこの作品はいくつかの深いテーマが重なりあってそこがまた魅力的だった。
勢いで愛蔵版を買ってしまったが大満足。この監督の次作がとても楽しみだ