えにし

シュシュシュの娘のえにしのレビュー・感想・評価

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)
3.4
試写会。上映終了後は全国24の劇場をリモートで繋いでの舞台挨拶。

移民排除条例の制定に反対し続ける老人の孫が主役の勧善懲悪もの。公文書改ざんや外国人労働者問題といった話題を扱っているのでシリアスになりがちなのだけど、80'sテクノに合わせたへんてこダンス(振り付けもぜんぶ福田沙紀によるものらしい)やらゆるい笑いやらでややブラックなコメディに仕上がっている。細かいところを詰めれば相当ツッコミどころがあるけれど、そういった整合性よりもやりたいことをとことんやりきる方に舵をとっている姿勢が制作側から伝わってくるので観てて気持ちがよい。どうやってオーソリティをこらしめるのかはNGワードに指定されてしまったので言えないけれど、たしかにコミュ障な主人公にはピッタリなやり方だったかもしれない。
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