May

シュシュシュの娘のMayのネタバレレビュー・内容・結末

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

終始楽しかった。すぐに吹き矢を持ちたくなりました。社会状況を風刺しながらもしっかりとつくり込まれたジャンル映画で最高でした。
無気力な公務員が忍者になって嘘みたいに凶暴な行政に立ち向かう構図がとにかくおもしろい。未宇がすんなりと忍者の血を受け入れてからの衣装制作、武器製作、そして山に修行するというしっかりとした成長過程もよかったし、小さな飲食店で役人たちを殺していくミニマルさにローカルな復讐劇感がこの作品の雰囲気でぴったりだった。
他にも、忍者の話をしはじめた時に救急箱を取り出すところや、神社でカーセックスする流れは笑ったし、残忍酷薄な自警団がぱっと見、交通整備でもしてるかのような佇まいはめちゃくちゃ恐ろしかった。
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