このレビューはネタバレを含みます
聴き心地いい音楽とおしゃれな映像はよかったけれど、内容は結局なんてことない感じに思えてしまいました。
主人公は熱い理想家というような、そんな描かれ方をしているけれど、ちょっと我儘なガキっぽく映ってしまっていた気がします。
そこまで追い込まれる様子もなく仕事を投げたり、売れる近道ばかり求めた挙句わかりやすく凹んだりと、「半年部屋にこもって頑張ったのに!」的なセリフも、そこまでストイックなイメージもついてなかっただけに、痛く聞こえてしまいました。
ただ、それでも励まし続けて、なんかのスタジオにまで連れて行ってあげ、ちょっと有名そうなアーティストとの仲も築いてあげた挙句、「いますぐ作業に取り掛かりたいの」と先に帰られてしまった男に同情するとともに愛着が湧きました。