FHT

私をくいとめてのFHTのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
4.9
個人的にドンピシャ満点カーニバル!作品!

原作を読んでないので、"みつこ"として見れず、のんちゃんとして見えてしまったのでそこだけマイナス。
原作読みたい!


今作は是非1人でご鑑賞する事をオススメします!
そして鑑賞後はスマホにイヤフォンをつけて大滝詠一の君は天然色を聴いて清々しく帰りましょう!

好きで尊敬してるのんちゃん久々の主演映画。

みつこのAに対するツッコミとか疑問視する所とか考え方や、感情をイメージで表す数々の描写がドンピシャにツボに入って僕も頭の中のAに "コロッケー!!" "みつこー!!" 最高ー!" "ただくん頑張れ!" と会話をしながら映画に没頭できました。

今作に出てくるキャラクターの行動や性格、ビジュアル全てが好みでどうしましょ!
ファッションセンスもめちゃ好みだったし、ドラマチックだけど手の届く範囲、平凡な幸せの美しさに気付かされる。

みつこの性格がめちゃくちゃ親近感湧いて、それを大好きなのんちゃんが演じてる。そんなん好きになるでしょ!!

僕も基本的に1人行動が1番ラクで幸せなんだけど、やっぱり寂しさが勝つときもある。そんな自分に都合よく寂しさ紛れに人を好きになるなんて自分が許せなくなる。だけど、やはり1人行動の幸せを超えてくる時がある。そういう場面に出会うと幸せだなってまた思う。でもその幸せを掴むと無くなった時の事をふと頭に過ぎる。
本当自分の不器用すぎる性格の悩みと似たみつこが心を支えてくれた。

他人と過ごす事で、自分の100%解放することは困難だ。
見えないシールドがある。
だが、ごく稀に自然と自分の100%解放状態でいられる人に巡り合う。その時は気持ちが軽くなって居心地がいいんだよね。
お互い"ごめん"が言える仲は素晴らしいね。

今作の恋愛に触れてる部分でも性格難あり癖強めイケメン男子を好きになる女子、普通の男の子(イケメン)を好きになる女子2者を考察することができる。
それぞれが本人にとっては幸せであるのだが、自分にはどちらがあってるかというと、後者だ。大概の人が後者に行くストーリー展開だが、前者の気持ちもわかる。
王子様的な人と女性。女性は嫌われないように尽くして尽くして好きになってもらう。果たしてそれは愛だからこそなのか。ただその人をモノにしたいだけなのではないか?と思ってしまう。
やはり自分が歩幅を合わせたくなるような人とか、歩幅が合う人の方が断然ラクだし幸せだと思う。


個人的に好きなシーンは
訳あって海外に行く事になったみつこ。
ただ、みつこは飛行機が苦手でブルブル震えてる。
そんな時Aがスマホの音楽を早く聴くのです!!と必死に訴えかけ、みつこはイヤフォンを付ける。
そして大滝詠一の君は天然色の音楽が!
そしてカラフルな風船の文字が飛んでくる。
あの演出の音楽効果と飛行機内の乗客の表情がとてつもなく素晴らしかった。

後みつこが涙するロングカット!
のんちゃん涙流すタイミングうますぎて、、

みつこがAに話しかけてストーリーを展開させていくので、独り言のように訴えかける様がまるで舞台を観ているようだった。
FHT

FHT