ぬーこ

私をくいとめてのぬーこのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
4.1
原作 綿矢りさ
監督・脚本 大九 明子
(勝手にふるえてろと同じタッグ)

面白かったー!
やはり、綿矢りささんの話はいい!
軽いのに斜めに刺さってくる。性別違うけど、あるあると思ってしまう時がある。
自分の殻の中に閉じこもっていて、でも殻をノックしてくれる人はいるって幸せな、ある意味都合よい?って話が多い印象。

映像にすると、綿矢りさのシュールな観察眼が濃くなって、クスりと笑えるシーンが沢山あった。
ノゾミさん(臼田あさ美)とカーターの恋模様がしょうもなく、最後の方は臼田あさ美観ただけで笑ってしまった。
あとカフェでアラフォー独身女性の抜け駆け聞いたところものんと一緒に吹き出してしまった

お笑い要素だけでなく、深刻な場面もある。温泉のお笑いショーの後の独白でひたすらに毒を吐く。自分の中にある悪い感情。それが日夜、対流(くるくる身体の中を動き回る)していて、それを止めどなく垂れ流す。また特に恋愛に関するネガティヴな想像に取り憑かれてぐちゃぐちゃになる。なんかそうゆうとこ、共感してしまってる自分がいる。この映画好きな人は自分と同じようなこと考えているのだろうな。

親友役が橋本愛で、あまちゃんじゃんと思って嬉しかった

そして、東京タワー、めちゃ見たくなった!今の生活、東京タワーが足りてないんだよなぁ

○セリフ
さつきにとっては大昔だけど、私にとっては現在だから

2021.67
ぬーこ

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