やっぱり、のんさんは天才だ。
そして、綿矢りささんが私は大好きだ。
ジェンダーとか、男女同権とか
そういう頭から出る言葉じゃなく
現代を生きる女性の
日常にある、ひりひりした擦り傷
あるいは、なぜかずっと治らない古傷
そういうものを
誰よりもわが身をさらして
自由に叫ぶように、描く。
綿矢さんの作品は私に
小説とは書くものでなく
描くものだと思わせる。
色彩と、ほとばしる言葉と
生々しい感情。
キャンバスに叩きつけられ
飛び散った絵の具のようだ。
手首が細い、と言われることが
他の何よりも嫌だという気持ち、わかる。
汚れることをおそれて
そんな潔癖な自分を責めながらも
懸命に生きているみつ子を
くいとめてくれて、ありがとう。
きっと私の代わりに。
(そして橋本愛さんと吉住さん、ナイスキャスティングです…)