おすし

私をくいとめてのおすしのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
4.0
出来れば違う立場で見たかったけど
歳も境遇も、よくない部分が悲しいくらいに自分と重なった。
趣味も仕事も全部中途半端なのに微妙すぎるこだわりがあって、人の目を気にしてない風ですごく気にしてて、行動しないのに妙な正義感があって、被害者意識と自意識が過剰な素直とはほど遠い人種。
※感想とは名ばかりのほぼ自分語りです。


週末に何もしていない罪悪感や寂しさを消すために新しい何かを探してみたり
1人でどこまで出来るか、別に誰と何を競ってる訳でも無いのに挑戦してみたり
掃除しながら大滝詠一流してみたり
もちろんLONG VACATIONはLPで持ってるし
美大卒でもないから仕事には絶対繋がらないけど絵を描くのはすきだし
美術展には頻繁に行って気に入った画集やポストカードを集めて飾るし
よく分からない置物だってつい買っちゃうし全部並べるし
観葉植物だって育ててるし
仕事に誇りもクソもなくて、仲良くしてくれる先輩や後輩が居るからどうにか続けてきたし
友人はみんな結婚も出産もして次のステージに立っててきらきら(だと思ってる)だし
自分だけ一歩も動けてなくてどん詰まりだって悩んでるし
前に人間と付き合ってたのいつだっけ?て考えてもすぐ思い出せないし
女が搾取されてる場面に出くわすと物申したくなる癖に何も言わないし
人と少し深く関わりそうな気配があると怖くて逃げるし
自分と会話してどうにもならなくて癇癪起こすし

誰かと一緒にいるには努力しないといけないよ、ってごもっともなんだけど
面倒くさいとか手の内を晒すのが怖い(否定されるのが怖い)が勝って、努力する前に逃げてきたんだよ。

ほんとうにどうしようもない人間だ。

それを映像で突きつけられて恥ずかしくて死んじゃうかと思った。

でも、自分と同じような人間て結構居るんだ…とわかって少し安心したのも事実。
準量産型?なのかぁと思うと残念な気持ちもあるけれど一人じゃないと思うと謎に心強い。。
こんな人間たちの互助会とかあればいいのになーとか考えたりするけれど、こんなだから友達も少ないし、知らない人に自分のこと伝えたりもしないし、まぁ無理だろうね。笑

多田くんがいいやつでよかったよ。
しつこいくらいに好意を示されないと自信が持てないもんね。
それだけ。希望が持ててよかったな〜。

何やかんや言っても、のんさんの顔面をもってすれば無双じゃないか。。というのは置いておきましょうね。


(あと若林さんやっぱめちゃくちゃ顔が好きです。臼田あさ美は面白くてかわいくてサイコーの先輩役がほんとよく似合う!)
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