ホアキン・フェニックスが幼女に見えちゃう。
ぐにゃぐにゃに捩れ切って逆に真っ直ぐにも見える母の愛情と、その強大な支配に屈するあまり逆に真っ直ぐにも見える子の愛情……？(真っ直ぐかもなんて錯覚は一瞬も一瞬で、結局根元から捩れて歪んで禍々してるのだけれども。)
巷ではテイカーだのギバーだの人の気質についての話題が流行ってるようだけど、この母はくれくれ気質に激ムズ試し行為まで加える且つ彼女が満足する正解なんて存在しないもんだから応えようとする可愛い可愛いボーちゃん(歪(?)な環境で育ったばかりに愛がほしいくれくれちゃん)もずっとハードにあわあわするしかないんですよね。
なんちゅう母子関係。
ってなるけどすぐそばの現実にあるんでしょうねこういうの。それこそ大昔から。
あと父の存在がほぼ見えない(いや物理的にはめちゃくちゃでかいんだけど)し、なきものにされてるのが興味深い。我が家もそうだけど、家庭での父の存在って無いものになりがちなの不思議ですよね。確実に存在はしてるのに。母の存在の大きさって比べものにならないな。
前半後半で様子が異なるけれど一貫して説明に困るとんでも展開。画面がずっと綺麗で可愛くて洗練されていて汚い。
夜にぬるっと観るのが良いですね。
宗教や諸々に造詣が深い方が楽しめるのかもしれないけれど、頭の上に大きな「？」を携えて帰るのも悪くないです。
観ながら自分の親と私自身の将来のことばかり考えてました。
あとミッドサマーってめちゃくちゃ親切だったんだなーって。
