このレビューはネタバレを含みます
息が詰まって終始胸が痛くてとても耐えられないかと思った
身内の統合失調症の症状を目の当たりにした経験が何度かある、理解したい一方で調べたくない気持ちもあっていまだに向き合えていない、薬で落ち着いているのは知っているけれどそれにどれだけ本人の中で葛藤があるか私は聞いたこともない、それゆえ、この映画も見るか迷った
本人も周りも苦しんでいること、薬を飲みたくない本人の感覚や愛してるのに傷つけ合ってぶつかり合う様が本当に、リアルに思えて、苦しかった
一方で、少しだけでも、現実がどうかは分からないけれど、映像化された幻聴幻覚を見聞きすることで前より本人たちの苦しみへの理解が深まったと思えるのでやはり見てよかった(それでも理解したつもりで合って、寄り添う気持ちが増幅した、の方が正しいかもしれない)
映画の中ではいい人たちが沢山出てくる、近しい人間に前向き諦めない愛情深いが揃っていて、最後もハッピーエンド
このまま病気と付き合う形で本人も葛藤しながら周りに支えられながら、今後も紆余曲折あっても彼自身と家族が折れることなく生きていくのが想像できるほど
映画として最高、とても好きな部類
耐え難いほど重たくなく受け入れやすく、精神病に関係なく人生に役立つ名言が散りばめられていて、映像自体の雰囲気もいい
また見返すと思う
