ヒーリングアニメの決定版とも言われるARIAシリーズの新作アニメーション。
舞台は近未来、火星をテラフォーミングしてできたネオ・ヴェネツィアという都市。
沈みゆく地球のヴェネツィアの建築を移植してできたこの街は、水の流れのように穏やかであたたかみに満ちている。
そこに住む人々はこのゆっくりと巡る年月を楽しみつつ、支え合い生活を営んでいる。
この街の花形職業はゴンドラで街を案内する水先案内人"ウンディーネ"。
中でも修行を終え先輩からの試験をクリアしたプリマウンディーネは観光の要であり、皆の憧れだ。
これはプリマを目指して漕ぎ出した少女達の憧れが、確かな日常へと変わってゆく物語。
このARIA THE CREPSCOLOはその物語全体の後半部分で、主人公達がプリマ試験に合格した後のお話。
学業を終え仕事に邁進するアリスだったが、最近元気がないことを後輩のアーニャは心配していた。
何とか励ましたいアーニャは友人と協力してウンディーネを卒業したアリスの元先輩アテナに会ってもらおうとするのだが…
オレンジぷらねっとが話の中心ではあるが、アリア社長を始めいつものメンバーも勢揃い。
楽曲や背景には新規のものが多く力が入っているが、流石のARIAシリーズ雰囲気は一切ブレない安心感がある。
時に気遣いがすれ違いを生んだとしても、それは強がりな自分に気づくきっかけにもなり得る。
力まず、急がず、この愛おしい1日を大切に。
期待を無理に越えようとするのではなくいつも通りのARIAに癒される。