【輝けみんな!とは言わないリーダー】
Netflix近作ダンス・ユース・ムービー。パーツの輝きあるも、展開は近ごろの日本映画か!と思うほどトンデモ。『天気の子』よりヒドイ自己中ストーリーでありました。
かつての父と同じ名門大学に進学するため、優等生を演じてきたヒロイン。が、大学の面接試験で無個性を指摘され、場の流れと勢いで、その担当が偶然挙げたダンスコンテストに…実は出場するの、見て!と啖呵を切ってしまう。しかし彼女は、ひどいダンス音痴だった…。
これ、ワガママヒロイン肯定物語なのね。何故それでOKなの!?と謎な展開続出。エンディングはご都合主義の極み。やっちゃダメなやつ。
一か所、頭ひとつ飛びぬけ素晴らしかったのが、物語とみごと融合する流麗セクシー“ダンスで恋に落ちる”高架下。ひとはなぜ踊るか?その魔力にちょっとだけ、溺れそうになる。
これがあと二つくらいあったら、かなり無駄穴を塞げたんじゃないだろうか。
主演はディズニー・チャンネル出身のサブリナ・カーペンター。米本国でのティーン人気は中々のものらしい。堅苦しさが解けないので、私はあまり感心せず。
この後見た『トールガール』の、何気にブットビ姉役の方が、キャラが立っており心に残りました。
ダンスの善さに集中すればそこそこ見られるかも、との全体感想です。
<2020.9.28記>