おはよう、おやすみ。
井上淳一監督、永瀬正敏さん、ミズモトカナコさんの舞台挨拶付きにて鑑賞。
東日本大震災から永瀬正敏が原案として制作された短編ではありながら、公開されることはなかったが、"誰かが生きた記録"である残骸たちを見ると普遍的になり、意図はされていないにしてもまるで映画創世記のようなセリフを文字で現す演出は2011年3月11日だけではない出来事への印象となり様々な鎮魂として機能するのかもしれない。
灰の飛び散る演出良い。と思っていたら、雪だとは。筏を作る男になにが起きているのか見えない前半と、看板が裏返った後のこの作品に差し込まれる光景は生きた者の送り方として突き刺さる。
黒澤明のオマージュか?と思いながらトレーラーでは永瀬正敏原案と出る。
エンドロールで知る実は11年前の作品だとは。シネマスコーレの木全さんのクレジット、とは。何も知らなかった。
上映後に「音楽はその場で表現できるが、映画はそうはいかない」という言葉に深く頷いてしまう。