あきら

ノマドランドのあきらのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.3
雄大です。
荘厳です。
美しいです。

この「世界にただひとり」な感覚、
この先 味わうことがあるとしたら、
どれほどの至福だろう。

たださ、このハウスレスっての、
アメリカに生きるアメリカ人だからそう呼べるのだろうな。
日本ではそんなネットワークも(たぶん)ないし、キャンピングカー用の施設もここまでポピュラーじゃないよね?

土地土地のコミュニティは存在してても
ここまでしっかりネットワークが構築されることってあるんだろか?

ホームレスはただホームレスでしかなくて、
社会的には弱者で、阻害されてて、
尊厳とか、殺されでもしなきゃ出てこない言葉。
そもそも旅人ではない。

大人になると痛感するけど、
自由にはそれだけの負荷がある。
解き放たれていることって、厳しい道なのよね。

どんなに穏やかな時でも、
常に死が隣にあることを意識する生き方。
ここに出てくる誰もが老いているから余計に。

それでも、あえて選ぶということならば、
確かにそれは尊いのかもしれない。

自分は死ぬまでにどれほどの景色を見られるのだろうかとかね。
ついつい考えてしまう。
生きること、死ぬこと、
自分に残された時間を。

旅に出られる人なんてどれほどいるんでしょうかね。
羨ましいとも、
そうでないとも、
どちらの感情も味わえた。




「自分が生きている限り、あの人と過ごした時間は死なない」
オタク的には、これが刺さりまくりました。
あきら

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