1957年公開。これはやべえ。すげえ良い。朝鮮戦争の前線で孤立してしまった米軍の小隊が、じわじわと迫り来る北朝鮮軍による攻撃に心身を削られながら友軍へ合流すべく目的の高地を目指すサスペンスフルなミリタリーアクションヒューマンドラマ。限定された時間と空間、極端に抑えられた登場人物、それでいて物語も映像も非常に豊かで、始まって直ぐに引き込まれる。緊張感がエグい。ヒロイズムとは無縁の主要キャラ二人の人物造形も秀逸で役者の好演も光る。オールスターキャストの大作戦争映画と全くの好対照。
印象的なグラフィックのオープニングクレジットで引用される言葉「Tell me the story of the foot soldier and I will tell you the story of all wars.」 が鑑賞後の胸に染み入る。傑作。100分。