第93回アカデミー賞強化週間(14本目)国際長編映画賞ノミネート作品。GW初日の朝から観るものではなかった……。
事前にボスニア紛争(特にスレブレニツァの大虐殺)の前知識があった方が分かりやすい。内紛地域における国連軍の無能っぷりと、それが引き起こす非武装市民の虐殺という悲しい結末。国連軍とボシュニャク人の通訳である主人公アイダが、一般市民を差し置いて自分の家族を優先して守ろうと奔走するのだけど、これが非常に難しい。傍目から見れば酷くも取れるし、当事者の立場からしたら当然の行動にも映るし。
フィクションではありながら、何とも難しく、考える余地の多い作品。