シリアやイラク、レバノンなどの国境で撮影したドキュメンタリー。登場人物の姿だけでなく、想いまで映像に取り込めていた。
息子が亡くなった独房で、母親や関係者の女性達が嘆きの言葉を語る場面から始まるのが衝撃。
恋人が向かい合って語らう夜に、遠くで響く砲弾の音。しかし、二人は気にする風もない。
戦闘が極近くで行われている中、淡々と日常生活を営んでいる。
子供達が描く絵にはISIS兵士の残虐な行為が描かれている。この子供達に希望を持たせることができるのか。
ISISに誘拐され、身代金を送るよう母親に電話をする娘と、ストーブにあたり一時の休息を取る女性兵士達。
狩りに来る人の手伝いをして一日5ドルを稼ぐ男の子が遠くを見つめる先にはどんな世界があるのか。
諍いが無くなり人類全てが幸福に生きられる世界へと歴史が進歩することを祈る。
