うに

赤穂城断絶のうにのレビュー・感想・評価

赤穂城断絶(1978年製作の映画)
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評価:A

1978年 監督:深作欣二
柳生一族の陰謀

人生初の赤穂浪士。
時代劇などの舞台背景・前後の繋がりを説明するナレーションが大好き。特に文字、強い画をバッと出して、効果音がデーンと始まる所は目茶苦茶かっこいい。邦画の良き文化として、これからの映画にも採用されて欲しい。(鈴木瑞穂の声と、粗い音質が刺さる)

好きなシーンは御上の御裁きを伝える場面。
幕府の人間が浅野・吉良陣営に御上の御裁きを伝え、それに浅野陣営が反論し、老中が反応するシーンだが、老中・幕府・浅野・吉良陣営が、襖を隔てて別々の部屋に居ながら、同じ空間にいる構図(襖を隔てて部屋がL字に繋がっている)は、日本家屋の特性を活かしていて面白かった。
部屋ごとに立場が明確に分かれているものの、一枚絵に各人物を映す構図はすごい。

また、討ち入りのシーンも部屋と部屋の繋がり、内と外の出入りが良く表現できており、不破の殺陣は大立ち回り。
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