このレビューはネタバレを含みます
"ニューオーダー"
u-nextレンタルにて
SFホラーかと思ってたやん、
メキシコで起こった軍事クーデター。ちょうどその日に行われていた主人公の結婚式は貧民層の暴動に巻き込まれてしまう。
極度に理不尽な恐怖が終始描かれおり、文字通り救いようのない映画だった。富裕層と貧困層のどちらにおいても貪欲や猜疑心といった人間の悪い部分が表現されており、その確執の根強さが強調されているように感じた。
この映画はとにかく視聴者に絶望を与えるように作られていると感じた。特に多用されていたのは希望が生まれた瞬間にそれを打ち壊す演出。兵士に助けられたかと思えば拉致。身代金の支払いで釈放かと思えば銃殺。80万払った次は100万。警察に救われたかと思えば偽造殺害。とにかく視覚的にも内容的にも衝撃的な場面が強く印象に残り、それが制作側の狙いでもある。シャワーのシーンとか並外れた制作意欲がないと絶対に撮影できないだろう。
この作品はメキシコが舞台かつフィクションながら妙な現実味を感じてしまい、気持ち悪くなった。もちろんそれが悪いことなのではなく、単純に好き嫌いの話で嫌いな映画。
気持ち悪かった....
2023-31本目