いつか見た夢の
流れやクライマックスは
憶えているくせに
始まりだけが思い出せない
呑み込めない
柔らかいだけの
言葉たち
醒めるくらいならば
もうこのまま
眠り続けるのも
また一つの選択肢
散り散りになった点と点
それを結ぶ
誰かによっては
まるで違ってしまう線
せめて
最初と最後が同じだったら
やって来た道の
ポストや横断歩道は
憶えているくせに
行きたい場所に辿り着かない
踏み込めない
柔らかいだけの
笑顔たち
避けるくらいならば
またこのまま
黙り続けるのも
また一つの選択肢
ぎりぎりになった円と円
それが触れる
間際にとっては
きっと変わってしまう意味
ずっと
あっちとこっちが隣りだったら
イメージしても
伝わらなければどれも
空っぽで
醒めるくらいならば
もうこのまま
眠り続けるのも
また一つの選択肢
散り散りになった点と点
それを結ぶ
誰かによっては
まるで違ってしまう線
せめて
最初と最後が同じだったら
