内容が内容だけに、安易に面白かったといって良いのかなぁと思ったりしますが…面白かった。
初っ端から金持ちの金の渋り方が嫌な感じでしたが、ああいう風に渋るから金が貯まるんだろうなぁなどと。
とはいえ出すところでは出さないと痛い目見るぜっていう…最初に20万を渋ったせいで最終的に1000万も要求されることになるのは皮肉で、見ていてとても愉快だった。
最初の方で屋敷が襲われるとことかも良かったですね。
特にメイドが助けて! とか言いながら屋敷の金品をガサーっと袋に入れて回るところ。
娘の結婚祝いを自分の金庫にしまいこむ嫌な母親も容赦なくお亡くなりになりますし、なかなか良い感じに溜飲が下がる。
これ以降の展開がいわゆる胸糞要素になるんでしょうけれど、どっちかというと何故こんなことになってんだろう? って疑問の方が大きかったのと、登場人物に対する描き方がかなりドライなのもあって、色々仕打ちを受けているのを見てもあんまり可哀想に思えなかった。
シャワーを浴びせられてるときに下半身をしっかり洗ってたりして、なかなか図太いな、なんて思ったり。
ラストシーン、これが新体制です! で終わる感じがなかなかこう、メキシコってほんとやべえ国なんだな…なんて思ったりして。
コンパクトな尺なのもあって、また何度か見返したいと思える一作でした。