竜どん

ビューティフル ドリーマーの竜どんのレビュー・感想・評価

3.0
『うる星やつらビューティフルドリーマー(以下BD)』は当時ビデオテープが擦り切れる程繰り返し観た一本。画角や台詞のイントネーション、キャラクターの仕草まで一緒やんけ!と分かる人はテンション↗↗かもしれんけど、元ネタ『BD』を観ていないと何のこっちゃ分からないんだろうな〜とは思う。…が、「ラムさんは俺達の青春だった」世代からするとやっぱり素通りは出来なかったですね(笑)。

本作舞台を本家と同じ文化祭準備期間に置き、キモである『BD』部分を自主制作映画に置き換えることでオリジナルと微妙なリンクを保ちつつ、実写化部分の低予算感を観客に納得させる作りはまあまあカナ。実際『BD』を本気で実写化なんぞしたら酷いことになるのは目に見えてるので、これ位ユルい感じのお遊び感覚実写化で丁度良かったのカモ。秋元才加のサクラ(?)さんは出色。

学生時代映研に属していた身としては、同好会の域を出ない仲間内のグダグダ感は、役者陣の実力なのか演出なのか判断もつかず、「あーこんな感じこんな感じ」って空気に共感は出来るんだけど、スベってる感も半端ない…。本筋の物語も青春映画としては中途半端で評価できず。
『BD』好きの手による『BD』好きのための映画。

追記
人物名以外他は本家に準じてるのに、校長の説教長台詞はなんで内容変えちゃったのかな?あの名調子は西村知道さん以外なかなか表現は難しそうだけれどもソコは残念でした。ちなみに私あの一文いまだに暗唱できます(自慢)。
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