思ってた映画と全く違ってびっくりした。冒頭、ブルースとは男女の関係から生まれるのさ、という感じの説明があって、まさに全編、愛憎とも呼べる感情が奥底に隠されるように渦巻いてる、ブルースみたいな作品でした。
サミュエル・Lがとても良いです。ここしばらくで一番好きだった。素敵なおとーさんみたい。ギターを弾きながら歌うの、かっこいいし、すごく説得力あった。
ひょんな事から彼女と関わることになるけど、彼もまた深い愛憎を抱えているので、2人の関係性があまり嘘くさくなくてよかったと思う。
ま、途中は若干ぶっ飛んでたけど。
これが良かったからこうなったんだ!とか、こうすべき、みたいな説教っぽさがなく、めっちゃスッキリする訳でもないけど、だからこそ「その辺」で起こっていることみたいで、リアルに「良かったね」と思えたラストでした。