Monsieurおむすび

望まれざる者のMonsieurおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

望まれざる者(1949年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の虚ろな表情で真っ直ぐに道を歩く女性の姿。それだけで作品の魂を描写する手腕が見事。
家族との不和、愛した男の裏切り、受け入れてくれる男を愛しきれない不義。寄る辺のない女性のメロドラマがノワール調に転がりを見せる。
逃げる女と追う男のラストの追走劇は、画とは裏腹に心情的には、逃げたくない女と待ち受ける男に置き換えられ、余計に感傷的になる。

ノンクレジットだが、監督の急病でアイダ・ルピノが代役を務めた、実質的な処女作。
Monsieurおむすび

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