Not Wanted(原題)の作品情報・感想・評価

「Not Wanted(原題)」に投稿された感想・評価

しを

しをの感想・評価

3.8
最初の怖すぎるシーンが頭から離れないままラストに持ってかれる。てかその最初のシーンのインパクトヤバすぎてびっくりする。不安を自分が見てる景色をつかって表すことへの一貫性だったりがきちっきちっとしてんだなーってなる。ラストの追いかけっこはかなり見ものだしふつうに面白かった。愛50000みたいな男、どうしたらバスで隣になってデート誘ってくれるん
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
ちょっと見てから間が空いたから記憶が怪しいけど妊婦向けのなんとか院の院長みたいなご婦人の服装がいつもバチバチにキマッてて慈善団体に見せかけて私腹を肥やしてる系かと思ってその点にさらに不安を煽られた。
あと作曲家はどうせ浮気してるんでしょと思ったけどホントに仕事に悩んでて真面目で偉いと思ってしまった。
ガソスタ男もバスで声かけてきた時点ではチャラそうだったけどめちゃいいやつじゃないですか。
ムチコ

ムチコの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ピアノを弾く男の手でセックスの暗示。次の男は鉄道模型マニアでこれも支配を表すのか?と思いきや見守りを示したのかな。
ラストの追いかけっこは息が詰まる。絶対にヒロインが死ぬと思ったんだけど死にませんでした。あんまりそうは見えなかった義足の設定がここに生かされる。

ヒロインを探しにきた彼が院長室を出る一瞬に配膳のカート、そのすぐ後にヒロインが現れる行き違いが完璧なタイミングだった。
家族がどこまでも遠く、寄る辺なさからの救いを求め続ける女の子の彷徨をノワール調でやるギャップがおもしろかった。ラストの追いかけっこがやたら凄い
女性が虚ろな目で歩いてくる…と思うのも束の間、他人の赤ん坊を抱っこして連れて行っちゃうオープニングから衝撃的でびっくりした。

過去パートが始まると、うっとりラブロマンスが始まった…かと思いきや、至るところに影がかかっていて不穏な空気感が充満している。
ぐるぐる回るメリーゴーランドでさえ怖く見えてくる。

それまで特に激しい動きのないなかで、最後に街を全速力で走って逃げるシーンとても良い。
サリー・フォレスト走るの超速い。

アテネ・フランセのトークショー付きで鑑賞。
ドリューの評判が全く良くなかったけど、個人的には好きだった……
久しぶりの再開シーンでドリューが「イケメン立ち」してるところでめちゃくちゃ笑ったから。
トリフォーが絶対観てるんじゃないかと邪推。
ラスト何よりもラスト
まぁまぁ。
親の言うこと聞かない跳ね返り娘が男にハマって家出するもシンママになり堕ちてく話。めっちゃ優しい人に愛されるのが救いだがあんな人はそうそういないので、結局「現実は地獄だよね」って印象しか残らないのが残酷で良い。
ラストの追いかけっこにはちと泣いた。
当初監督予定クリフトン名義ママ、急病代理によるクレジット辞退無署名…なアイダ・ルピノ初監督作。恋人に求婚されたが、前恋人時の妊娠発覚…"未婚の母"題材。車/バス/電車(模型)/メリーゴーランド…物語を推進させる契機となる乗り物頻出。出来自体は『ヒッチ・ハイカー』の洗練/卓越はない…まあ普通。

ただ、異様にボルテージ振り切ったラストの追跡劇は凄いし、ストレッチャーに乗せられて運ばれる主人公の主観風ショットに随分と長い尺を割いているのも変で印象的。悪意はないが倫理感はズレた脇役たち…立場を利用してデート誘う男、転居先を第三者に教える元大家、秘密を暴露病院長…粒揃い。代打として、ルピノが図らずも初監督作を手がけることになった経緯を考えると、作品の題名が『ノット・ウォンテッド』=「望まれなかった」…なの面白い。

「あたし…もう死んでやるーッ!」と自暴自棄になって駆け出した女を「待て!」と男が追いかける…という終盤の追跡劇、最後に男が盛大に顔からコケて、もはや絶望のあまり起き上がろうとすらせず固まってるところに、冷静になった女が駆け寄り「ふたりで頑張りましょう」…な展開、島尾敏雄『死の棘』っぽい。

2020/08/11
非常に律儀で手堅い大好きな映画だった。
最初に家出するところ、隣り合わせた男に良さげな泊まれる場所紹介してもらおうと考える間をバスの移動ショット挟んで成立させるの、超自然なんだけど、カットの繋ぎで時間を飛ばしていくていう映画の本質がさらっと実践されてて、これこれ!て思った。
アイダ・ルピノに岡崎京子を映画化して欲しかった。ラストはボーセージ『幸運の星』みたいな頑張りが観れて嬉しい!
【詳述は、『波』欄で】稀に見る、作者·登場人物の、善意や周知世界観に規制されぬ、自己の内を弱さに向けて試し抜くストラッグルの限界映画。
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